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2月11日-2月17日資金調達を実施したPJ 8選

投稿日 2024年 02月 20日

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Analog


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Tribe Capitalが主導するシードラウンドで、1600万ドルを調達(評価額は1億2000万ドル)。他には、NGC Ventures、Wintermute、NEAR、Orange DAO、Samara Asset Groupなどが参加。

ブロックチェーン相互運用プロジェクト:インセンティブ付きテストネットを第1四半期の終わりか第2四半期の初めにリリース予定


Analogは、Delegated Proof-of-Stake (DPoS)コンセンサスアルゴリズムに基づいて構築されたブロックチェーンであり、Timechainを中核とする不変の台帳によって、分散型の方法でシームレスなdApp通信とデータ交換を可能にします。

Timechainは、Rust言語ベースのブロックチェーン・ネットワークとなっています。その他にもAnalogは、汎用メッセージ・パッシング・プロトコルや、開発者向け製品「Analog Watch」、アプリケーション・ビルダーが複数のチェーンにまたがるアプリケーションを構成できるようにするTimegraph SDKとAPIスイートなどを提供しています。

Analogと同様のサービスを提供しているプロダクトとしては、AxelarやLayerZeroがありますが、Analogの方が開発者向けであることが特徴となっています。AnalogはSubstrate上に構築されており、新たな証明メカニズムがあれば、競合他社よりも容易にアップグレードが可能となっているとのことです。

Analogは、第1四半期の終わりか第2四半期頃に、パブリックインセンティブ付きテストネットをリリースする予定です。メインネットは、第2四半期後半にローンチ予定とのことです。

この資金調達はSAFTで行われ、Analogの完全希薄化後の評価額は1億2000万ドルとなりました。今回調達された資金は、エンジニアリングや事業開発などの部門全体での人員拡大に使用される予定とのことです。

公式サイト:https://www.analog.one/

X:https://twitter.com/OneAnalog

Docs:https://docs.analog.one/documentation

Medium:https://medium.com/@analogtime

Discord:https://discord.com/invite/analog

Telegram:https://t.me/analogtimer

Lava Network


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Jump Capital、Hashkey Capital、Tribe Capitalが主導するシードラウンドで、1500万ドルを調達。他には、Alliance、Node Capital、North Island、Quiet、Finalityなどが参加。

ブロックチェーンのためのモジュール式データアクセスレイヤー


Lavaは、開発者とユーザーがRPC(Remote Procedure Call)とインデクシング(indexing)を通じてブロックチェーンに簡単にアクセスできるようにするためのモジュラー・ネットワークを構築しています。

他のモジュール式のプロジェクトとしては、CelestiaやDymensionが挙げられます。しかし、データの可用性、決済、コンセンサスに重点を置いたそれらプロジェクトとは違い、Web3のためのモジュラーデータアクセスレイヤーを確立しようとしている事が、Lavaの特徴と言えるでしょう。

また、Lavaはブロックチェーンデータのためのパーミッションレスな3面マーケットプレイスです。コンシューマーはLavaからデータを取得します。また、RPCノードプロバイダーはLavaに参加し、データを提供し、報酬を受け取るようになっています。

Lavaは、Incentivized Public RPCプログラムを通じてエコシステムと直接連携しており、Lavaに参加するノードプロバイダーは、NEAR、EVMOS、AXLなどのチェーンから数十万のトークンインセンティブを受け取っています。2023年10月の開始以降、既にNEAR、Evmos、Axelar、Starknet、Koii、Agoricなどとパートナーシップを締結しています。

コミュニティ貢献者への報酬として、Lavaポイント「Magma」を導入することを発表


Magma Point

Lavaは、メインネットの次の段階として、Magmaポイント報酬の導入を発表しました。

ユーザーは、ウォレットの接続をLavaに変更することでポイントを受け取ることが可能になります。また、Leap CosmosやSender Walletを含むパートナーウォレットを使ってボーナスポイントの獲得を狙うことも出来ます。

Magmaポイントシステムは、エコシステムを幅広く対象としています。例えば、アプリ開発者はプロジェクトを立ち上げ、Lava経由でリクエストを行うことでポイントを獲得することが出来ます。デリゲーターは、ネットワーク・プロバイダーやバリデーターをサポートし、ネットワークの効率やセキュリティを高めることでポイントを獲得できます。他にも、データプロバイダーは、ノードを運営し、様々なブロックチェーンにデータを配信することでポイントを得られます。

こうした構造化されたポイントシステムは、スケーラブルでマルチチェーンなデータアクセスを提供するというLavaの目的を維持しつつ、幅広い参加に対してインセンティブを与えることを目的としているものです。

公式サイト:https://www.lavanet.xyz/

X:https://twitter.com/lavanetxyz

Docs:https://docs.lavanet.xyz/

Litepaper:https://litepaper.lavanet.xyz/

Blog:https://www.lavanet.xyz/blog

Discord:https://discord.com/invite/Tbk5NxTCdA

Github:https://github.com/lavanet

Ethena


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DragonflyとMaelstromが主導するラウンドで、1400万ドルを調達(評価額は3億ドル)。

イーサリアムベースの新しいステーブルコイン「USDe」を開発:「インターネット債権」というドル建て貯蓄商品も提供


Ethenaは、「USDe」の開発企業です。USDeは、デリバティブによって担保されたイーサリアムベースのステーブルコインであり、USDeのTVLは10億ドルを達しようとしています。

USDeでは、中央集権的および分散的な取引所にわたる「デルタニュートラル」ヘッジを通じて価格の安定化を実現しています。これは、イーサリアムのロング(買い)とショート(売り)の両方のポジションを利用することで、どちらかのポジションによる損失または利益が相殺され、ドル建てのリターン・プロファイルが提供される仕組みとなっています。いわば、国債や先物で行われる典型的なキャッシュ・アンド・キャリー戦略と概念的に同じものです。

USDe以外にも、Ethenaはもう一つの主力商品を有しています。それは、「インターネット債権」(Internet bond)と呼ばれるドル建ての貯蓄商品です。

この債券はsUSDe(ステークされたUSDe)を通じて、本来のステークされたETHの利回りと先物市場のベイシス(basis)の両方を捕捉することにより、価値を提供するものです。Ethenaによると、過去2ヶ月間、この債券の年率平均利回りは12-20%だったとのことです。

資金調達ラウンドでは、5000万ドル以上のコミットメントがあったとのことですが、現時点ではそこまでの現金が必要ではなかったため、1400万ドルを上限として資金調達が行われたとのことです。

今回調達された資金は、アジアでのエンジニアや事業開発幹部の雇用に使われる予定とのことです。

公式サイト:https://www.ethena.fi/

X:https://twitter.com/ethena_labs

Discord:https://discord.com/invite/ethena

Github:https://github.com/ethena-labs

Telegram:https://t.me/ethena_labs

Architect


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BlockTower CapitalとTioga Capitalが主導するラウンドで、1200万ドルを調達。他には、CMT Digital、ParaFi Capital、A Capital、Twelveなどが参加。

伝統的な資産とトークン化された資産の両方のためのインフラを専門とする金融技術会社


Architectは、伝統的な資産とトークン化された資産の両方のための高スループット、低遅延インフラストラクチャを専門とする金融技術会社です。

Architectは、機関投資家およびプロの投資家に対し、世界各地の伝統的資産およびデジタル資産市場向けの包括的なトレーディングおよびポートフォリオ管理ソフトウェアを提供しています。また、Architectの主力プラットフォームは、アルゴリズム執行、高度な市場可視化、裁量取引、リスク管理ツールを提供し、独自の低遅延データ正規化と取引所接続インフラに支えられています。

今回調達された資金は、Architectが個人投資家および機関投資家向けに米国でデリバティブ仲介を開始することを支援するために行われました。また、同社は将来的に米国証券および証券デリバティブ・サービスへの拡大を促進していく予定とのことです。

公式サイト:https://www.architect.xyz/

X:https://twitter.com/Architect_xyz

Fordefi


Fordefi

Electric Capitalが主導するシードラウンドで、1000万ドルを調達。他には、Paxos、Alchemyが参加。

機関投資家向けMPCウォレットとセキュリティ・プラットフォームを開発する金融テクノロジー企業


Fordefiは、クリプトウォレット企業であり、分散型アプリケーションに取り組む機関投資家や暗号ネイティブファンド向けに構築されたDeFiに特化したウォレットであることが特徴です。

Fordefiは、クリプトをより安全にするために、1つの秘密鍵を複数の関係者に分割し、単一障害点を排除するMPC(multi-party computation)を搭載したセルフカストディアル型ウォレットを開発しています。同社は既に、Pantera Capital、DeFiance Capital、Keyrock、Flare Networkなどの機関投資家をMPCウォレットに迎え入れており、30億ドル以上のブロックチェーン取引量を確保しています。

同社は、現在の機関投資家向けのウォレットを、取引所やフィンテックプラットフォームなどのリテール向けプラットフォームに拡大していくことを計画しています。今回の資金調達は、この計画を達成するために行われました。

公式サイト:https://fordefi.com/

X:https://twitter.com/FordefiHQ

Medium:https://medium.com/notifi

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/fordefi/https://fordefi.com/

Telegram:https://telegram.me/Fordefi

Ultiverse


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IDG Capitalが主導するシードラウンドで、400万ドルを調達(評価額は1億5000万ドル)。他には、Animoca Brands、Polygon Ventures、MorningStar Ventures、Taiko、ZetaChain、Manta Network、DWF Venturesが参加。

ブロックチェーンアプリケーションと仮想世界の接続に取り組むメタバース新興企業:AIを搭載した宇宙の多様なゲーム体験への没入型ポータル「Ulti-Pilot」のリリースを予定


Ultiverseは、AAAソーシャルゲーム、NFT、DeFi、DEXを1つに統合したプラットフォームです。同社は、Web3と没入型VR互換仮想世界をつなぐ次世代メタバースの構築を目指しており、トークンを使ってエコシステム内での活動やコミュニティ構築にインセンティブを付与している事が特徴です。

Ultiverseのその他の特徴として、次世代のAI駆動型Web3ゲームを育成している事が挙げられます。ゲーム開発にAIを統合してコストを削減し、開発時間を短縮しており、同社によれば、AIとブロックチェーン技術によってゲームの相互運用が可能になる一歩手前まで来ているとのことです。

Ultiverseは、AIを搭載した宇宙の多様なゲーム体験への没入型ポータル「Ulti-Pilot」のリリースを予定しています。このプラットフォームは、AIとブロックチェーンの統合によるゲームの相互運用性を目指しており、将来的にはGaming Launchpad、Restake Rollup、さらに分散型アプリケーションが発表される予定です。

ここ数年の間に、同社はハードコアゲームから、ミッドコアゲームとカジュアルゲームの方向に軸足を移しています。これは、ユーザーの関心が持続する期間が短くなっていっていることに由来しており、同社はそれを考慮してゲームを選んでいるとのことです。

今回の資金調達は、トークンセールとして行われました。トークンを購入する投資家は約18ヶ月間保有することになるとのことです。

公式サイト:https://www.ultiverse.io/

X:https://twitter.com/UltiverseDAO

Medium:https://ultiversedao.medium.com/

Discord:https://discord.com/invite/ultiverse

OpenSea:https://opensea.io/collection/ultiverse-electric-sheep

Watches io


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Lemniscapが主導するプレシードラウンドで、190万ドルを調達。他には、Big Brain Holdings、Marin Ventures、Soft Holdings Inc、Builder Capital、Darkside Capitalなどが参加。

高級時計のためのWeb3ベースのP2Pマーケットとして運営される取引エコシステム


Watches ioは、Web3ベースのP2Pマーケットとして運営される、高級時計のための初のエンドツーエンドの追跡および取引エコシステムです。

ユーザーは、スマートコントラクトを利用した機能により、リアルタイムの市場データを監視し、分散投資の機会を探り、シームレスに時計ポートフォリオの売買取引に関与することが可能となります。また、ブロックチェーンとNFTの統合により時計を取引可能な資産に変えることができることも特徴です。

現在、Z世代やミレニアル世代の間では高級時計に対する人気が高まっており、ボストンコンサルティンググループの調査によると、高級時計市場の評価額は750億ドルに上っており、その内、中古品の売上が市場の30%を占めています。以前より高級時計は資産形成の一手段と見なされてきましたが、それがより加速しています。

こうした事情を背景として、Watches ioの試みは高級時計の追跡、取引、購入プロセスの簡素化といった高級時計市場に対するソリューションを提供するものと言えます。NFTを活用していることも注目であり、Watches ioのNFTインフラストラクチャは、パートナーのNFT Finance(NFTfi)プラットフォームによってサポートされています。これにより、コレクターはWatch-backed NFTをローンの担保として使用する事が可能となっています。

公式サイト:https://watches.io/marketplace

X:https://twitter.com/watchesio

Telegram:https://t.me/watches

DePHY


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Blockchain Builders Fund、Foresight Ventures、IoTeX、Paramita、FutureMoneyGroup、Waterdrip Capital、DefinanceX、PAKA、Candaq Fintech Groupなどが参加するシードラウンドで、資金調達(調達額は不明、評価額は4000万ドル)

DePIN プロジェクト開発の合理化とコスト削減を目的に設計された包括的なDePINフレームワーク


DePHYは、オールインワンのDePINフレームワークであり、DePINプロジェクト開発に関連するコストと期間を大幅に削減します。DePHYは、すべてのDePINプロジェクトに向けて、オープンソースのハードウェアソリューション、分散型メッセージングレイヤー、自動トークノミクスの実行を提供しています。

DePHYのメッセージングレイヤーは、ハードウェアからブロックチェーンへの安全で検証可能かつ迅速なデータ転送を促進し、データの検証可能性と低遅延を保証するために、信頼された実行環境(Trusted Execution Environment:TEE)とゼロ知識(Zero-Knowledge:ZK)オラクルを利用しています。

DePHYは、DID(Decentralised Device Identity)ソリューションをSolana上に展開することを予定しており、Solana財団から助成金を受けています。また、現在は、スタンフォード・ブロックチェーン・アクセラレーターとDePINサーフ・アクセラレーターに参加していることも特徴として挙げられます。

公式サイト:https://dephy.io/

X:https://twitter.com/dephynetwork

Github:https://github.com/dephy-io

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・本記事は情報提供のために作成されたものであり、暗号資産や証券その他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的で使用されたり、あるいはそうした取引の勧誘とみなされたり、証券その他の金融商品に関する助言や推奨を構成したりすべきものではありません。

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・筆者は、本文中で触れている暗号資産を保有している可能性があります。こちらのレポートに書かれている見解は、筆者の個人的なもので、情報提供のみを目的としています。トークンの売買やプロトコルの利用を推奨するものではありません。また、本レポートは投資アドバイスではないことをご留意ください。

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