Ethereum Dencun アップグレード 概要と影響考察レポート

Dencunは複数のアップグレードが含まれるハードフォークの名称です。

この中には、Ethereumのロールアップ中心のロードマップ”Surge”の一つであり、L2向けにEthereumのデータ可用性領域を提供するEIP-4844の導入が含まれています。

L2では、実行やステートに関するコストはオフチェーンへのオフロードにより削減できるものの、トランザクションのデータ可用性はL1で担保されるため、ここがコスト面での大きなボトルネックとなっていました。

EIP-4844では、Blobsと呼ばれるL2専用のDA領域が新たに追加されます。

Blobsの導入により、これまで以上に安価でL2のトランザクションデータを保管することができるようになり、L2の手数料が大幅に低下することが期待されています。

本レポートでは、3月13日に控えたEthereumの大型アップグレードDencunについて解説を行います。Dencunの主要アップデートであるEIP4844の概要を解説し、このアップデートの影響範囲について考察を行います。

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